Foodお料理
香住の四季が宿る、ひと皿の記憶。
味わうことは、記憶に触れること。
香住漁港で仲買人として競り落とす魚介、 但馬牛や但馬玄、自家製米のコシヒカリ。
この地の命が、季節の気配とともに、 ひと皿にそっと宿ります。
香住には、四季折々の恵みが宿ります。
漁港で水揚げされる魚介、山で育まれる但馬牛や山菜、 そして田畑から届く米や野菜、果実。
Sanatonは、この町の命をそのままに受け取り、 仲買人として漁港に立ち、農家として土を耕しながら、 素材の声を聴き、その持ち味を静かに引き出します。
香住の恵みは、記憶となり、静かに心へと届きます。
春(4月~5月)と秋(9月~10月)
香住の海は、季節ごとに異なる表情を見せます。
関西で唯一、香住港で水揚げされる「香住ガニ」。 みずみずしく甘い身は、冬の松葉ガニにも劣らぬ滋味を湛え、 春や秋ならではの軽やかな味わいを届けてくれます。
さらに、脂の乗ったノドグロをはじめ、 旬魚が豊かに揃う季節。 海の記憶をそのままに味わうことができます。
香住の春と秋は、海の恵みが最も多彩に広がる季節。 その一瞬を切り取る料理は、心に静かに残っていきます。
夏(6月~8月)
その光に導かれ、一本一本丁寧に釣り上げられた「いか」が、 早朝の香住港に姿を現します。
数あるいかの中でも、「白いか」は幻と呼ばれる希少な存在。 柔らかく澄んだ甘みは、夏のひとときを鮮やかに刻みます。 さらに、「活イカ」は、 透明な身とコリコリとした食感が格別です。
そして、岩ガキや鮑もまた、この季節を彩る恵み。 岩ガキは濃厚で海のミネラルを宿し、 鮑は力強い旨みと歯ごたえで、食卓に華を添えます。
この短い季節の恵みが、夏の物語をそっと紡ぎます。
冬(11月~3月)
冬、香住の海は荒々しさの中に凛とした力を宿します。 その厳しさに育まれるのが「松葉ガニ」。
香住港に水揚げされる数多の中から、 主人の目利きによって最良の一匹が選び抜かれます。
ぎっしりと詰まった身は、茹でても、焼いても、鍋にしても、 その旨みを余すことなく放ちます。 濃厚な蟹味噌と、身の締まりが生む上品な旨みは、 まさにカニの王者と呼ぶにふさわしい存在です。
香住の冬は、海の厳しさと恵みが重なり合い、 ひと皿の中に、季節の記憶を刻んでいきます。
海と山を結ぶ至宝 ― 但馬玄
四季を通じて寄り添う存在「但馬玄」。
但馬牛の中でも限られた血統を受け継ぐこの牛は、 脂が低温で溶け、軽やかに甘みを広げるのが特徴です。 一口ごとに、肉の力強さと繊細さが共鳴し、 料理に深い余韻をもたらします。
春夏秋冬、香住の海の食材と響き合い、 海と山の恵みをひとつに結びつけてくれる存在です。 但馬玄は、季節を問わず香住の物語を支える柱となります。
土と水から育てるSanatonの一椀
Sanatonの食卓に欠かせないのが、香住の土と水で育てた自家製米です。
田んぼの手入れから収穫、精米まで、宿の主人とスタッフが 手掛けています。 「美味しいものを、自らの手で、安全に」——そんな想い が、この一椀に込められています。
粒立ちの美しさ、噛むほどに広がる甘み、そして炊きたての 湯気に宿る香住の空気。 それは、海の幸や山の恵みとともに、“香住で食べる意味”を そっと教えてくれる一椀です。 料理の主役ではないけれど、食卓の記憶を静かに支える。
そんな自家製米の存在が、Sanatonの食事を“体験”へと昇華 させてくれます。
料理と響き合う一杯 ― Sanatonの酒
山陰・但馬を中心にしながら、 それ以外の地方からも料理に寄り添う銘柄を飲み比べ、 セレクトして取り揃えています。
地元の酒蔵が醸す日本酒はもちろん、 クラフトジンやワインまで、料理との響き合いを大切に選び抜かれています。
一杯ごとに料理の物語が新しい表情を見せ、 香住の海や山の恵みと重なり合います。
お酒は、料理を引き立てる脇役でありながら、 食卓を体験へと昇華させる大切な存在です。
Sanaton RestrantLuonto(ルオント)
Sanatonのレストランは、洗練された空間の中で香住の四季と通年の恵みを映す舞台です。
選び抜かれた食材と自家製米が、一皿ごとに物語を紡ぎます。
料理はただ味わうものではなく、 地元の文化や自然を感じる体験そのもの。
私達が料理と酒の物語を丁寧に伝え、
お客様はその余白に、自分だけの記憶を重ねていきます。
ここでの食事は、香住の海と山、そして人の手が結び合い、 非日常のひとときを静かに彩ります。
Sanatonのレストランは、食材と空間が響き合う「体験の場」です。